夜会話――ベーン『中央公園』にて (エディル)


GM : では、エディルさんの夜会話です。
エディルおう!
GM : ただし、相手の指定はできず、自動的に発生する形のものです。
GM : でも、一応言っておくと、言うまでもないかもしれませんが、お相手はベーンです。(笑)
エディルいっそ別でもう一個夜会話欲しいくらいですね!!(爆
エディルもう泣きたいです・・・はい(グズ
GM : ベーンは、夜の中央公園で一人、ベンチに腰を下ろして、珍しくシリアスな横顔に影を落とし、佇んでいました。
GM : そこへ、どういうわけか巡り会うエディルさんです。
ベーン (NPC) : 「――今回の任務では世話をかけたのう」 エディルさんに気付いて。
エディル「今更何言ってんだよ。くたびれ損だったのは確かだけどな」
エディル「つくづく……運のなさにそろそろ泣きたくなりそうだな」
ベーン (NPC) : 「どれ、ひとつ銃を見せてみよ。今度も随分と酷使しておったようじゃからの」
エディル「昔よか少しはましに使ってるが……今回はかなりきつかったな(まぁ、こいつより俺自身の方がかなりきつかったけど……な)
エディル「よっと!見てくれんのはありがてぇけどよ……また変なもん取りつけんじゃねぇぞ?」ベーンの前に銃を立てる
ベーン (NPC) : 「なぁに、安心せい。愛とは約束を守ることから始まり、約束を守ることに終わるものじゃ。愛を知るおぬしと一度交わした約束は破らぬとも!」 銃を受け取り、徐に簡単なチェックを始める。
エディル「毎度のことだが……余計な単語を増やすな。聞くたびに胃を悪くしそうだ」
GM : いつもの軽口は続かず、黙々と作業を続けるベーン。
エディル「(ホント腕は一流……以上だよなぁ。奇人変人っぷりに肩を並べる位……)」
ベーン (NPC) : 「時にエディルよ――『ネーム・オブ・ゼル』という言葉を、知っておるかの?」 ふと。
エディル「ん?……いや知らねぇな」
ベーン (NPC) : 「ロレイラルには『ゼル』という名の名匠がおる。そのゼルが造り上げた機体には、名称に製造者である『ゼル』を含み、その証明としておる」
ベーン (NPC) : 「例えばの話じゃ。ゼルの名を継ぐ名機が失われ、他の誰かが、同じ部品と同じ設計図を用いて…技術的な問題はともかくとして、見事に同じものを復元した場合――」
ベーン (NPC) : 「それは、『ゼル』の名を継ぐ名機として認められるものなのじゃろうか? それとも、所詮はただの模造品に過ぎないものなのじゃろうか?」
ベーン (NPC) : 「『ゼル』の名を継ぐという機体。その証明と、本質の在り処。それに関わる問題を概念化した、ロレイラルの訓辞的な言葉なんじゃよ」
エディル「『ネーム・オブ・ゼル』……ねぇ……んで、態々そんな話振って……要は何が言いたい?まさかその言葉についての講義を始めるわけじゃねぇだろ?」
ベーン (NPC) : 「なに、ただの質問じゃよ。おぬしはどう思う? 今の話に因んで、あくまで例えばじゃが――この、おぬしの銃が、何等かの理由で完全に破壊されてしまい」
ベーン (NPC) : 「全ての部品を、同じ形のものとはいえ壊れる前とは別のものと交換し、機能も外観も100%復元したとする」
ベーン (NPC) : 「それは、壊れる前と同じ銃であるのか? それとも、別の銃ということになるのじゃろうか?」
エディル「けっ!味気のねぇなぞなぞだな。確かに姿形――性能まで同じものならば同じといえるだろうが、同時に今まで共に来たそれとはまた別物であることも事実」
エディル「なれば何でその境界線を引くか……だな。そこはもう哲学の枠内、あいにく俺は詩人の類じゃねぇからそんなこといちいち考える気はしないね」
エディルだが……そいつが同じであろうと違かろうと……俺の背負い込んでるもんは……かわらねぇよ
ベーン (NPC) : 「そうじゃの。エディルの言う通りじゃ。同じものであっても、別のものであっても、どちらであっても相応の理は通る。即ち、矛盾。人の理屈でどちらかに断じようとするのが、既に間違いなのかもしれん」
ベーン (NPC) : 「――エディルよ、少し付き合ってくれるかの」
エディル「…………まぁいいか、メンテ受けたんだしな」
エディル「んでどこ行くって言うんだ?」
ベーン (NPC) : 「おぬしの銃をもう少し強化してやろうと思うのじゃが、その為にはワシの研究所までいかねばならん」
ベーン (NPC) : 「研究所は街の外にあるんじゃ。少し遠い」
エディル「そらずいぶん気前の良いこって……了解。つれてってくれ」
ベーン (NPC) : 「うむ、では早速向かうとしよう」
GM : そして、エディルさんはベーンと共に、夜な夜な、街の外へ。
GM : 目的地は、オーフィスから出て南方。そこは、『ベナリッカ砦跡』と呼ばれている場所でした。

――実は以前、フーリンズからの依頼書の中にあった地名です。


エディル・・・今回はつくづく砦跡に縁のあることでw
ベーン (NPC) : 「このベナリッカ砦はの。誰も知らぬ遠い昔、この地にロレイラルからの異界人達が建造したとされる機械施設の成れの果てなのじゃよ」
エディル「なるほどな。機械の研究するには十分すぎる場所だな」
ベーン (NPC) : 「今では機械部品の採掘場として、一部の者に使われておる程度じゃがの」
GM : ベーンは、ほとんど朽ち果てた砦跡地の脇にこっそりと隠れていた機械扉を開けて、エディルさんを中に誘います。
エディル「……ホント何でもあり……だな」ここまで来たので諦めて付いていく
GM : 砦の内部もやはり朽ち果てていましたが、何度か階段を降り、更に扉をいくつか潜ると、その先に、『生きている区画』がありました。
GM : 素人目には一体何をするものなのかわかりそうもない大小様々な研究用器具なんかが、部屋単位に整備された場所です。
エディル「こりゃぁぶったまげた……」
GM : 徐にベーンに案内された部屋はすっきりしており、そう広くはない部屋の中央に、機械仕掛けのベッドのようなものが一つありました。カプセルケースのようになっていて、何かを保存しているような。
GM : そのベッドの上に、何かが横たわっています。見るからに本来の原型を留めていないので断言できませんが、少女型の機械人形に見えます。
エディル「……?(なんだこりゃ……どんなもんか……予想が出来そうでできねぇな)」
エディル「(加えてこいつは……ボロボロだが……)機械……人形?
ベーン (NPC) : 「それはの、エディル。部品を取り替えておる途中なんじゃよ……」
エディル「部品を取り替える……ねぇ。どーみてもその程度で済むわけねぇよな……これ」
ベーン (NPC) : 「壊れて機能しなくなった部分を同じ機能をする部品に取り替えて、取り替えて、取り替え続けての。いつか、壊れる前のそのコが目を覚ましてくれるのを願っておる」
エディル「壊れる前の……ね」
ベーン (NPC) : 「全ての部品を取り替えた時、目を覚ますかもしれぬ。じゃがそれは……『このコ』が目覚めるということでは、ないのかもしれんのう……」
エディル「……なるほど。それで最初の話に戻るわけ……か」
ベーン (NPC) : 「せめて、全ての部品を取り替えるまでに、いつか…いつかと思いつつの。しかし、目覚めぬまま、もう、以前のままのこのコの部分は、5%ほどしか残っておらん」
エディル「『ネーム・オブ・ゼル』……残された5%の過去……か」

――決めゴマです。珍しくエディルさんがまともに男前に見えそうな気がするワンカットです!


エディル「だが、どーあれ結末は必ず来るんだ。少なくともあんたがくたばる前に結末迎えな。でなきゃ本末転倒だぜ」
ベーン (NPC) : 「――うむ、そうじゃの。ここまで、やったんじゃからの。この老いた肝に、その言葉、しっかりと命じておくぞい」
エディルふつー逆だろ……説教たれる側と聞かされる側……まぁどーでもいいけどよ」
ベーン (NPC) : 「では、おぬしの銃の強化は、こっちの部屋で行うからの! おぬしの銃にワシの愛という名のパーツが加わり更に強化される様子を、とくと見物していくがよい!」
エディル「……だーから、余計な単語を増やすな。嫌な予感と悪寒がするからやめろ」
GM : と、いうわけで、ついにベーンと一夜を共にしたエディルさんでした。(ごしゃ)
エディル全力で誤解を生む発言をしないでください^^;w 態とだと解っていてもツッコミたくなるでしょw
GM : 銃の強化自体は、しっかりと行われました。【P「ブラスターアップ」】がLv2になります! 効果も+1!
エディルうぉぅ^^;w相変わらず代価のある強化方法だ(><。
エディルこーでもしないとエディルは強くなれないのかねぇ・・・(−−;
GMちゃんと強くなってるんだから文句いうなw
エディルはーい^^;w
ガラティア一夜を共n……げふんげふん(秘技・蒸し返し
エディル自分で迷わず地雷を踏める・・・毎度の事ながらその間違った勇気に乾杯ですw

――――to be continued――――


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